ナゴヤ・シティ・カレッジ講座を受講

 名古屋市選挙管理委員会等主催による演題「政治の現在を考える(世界、日本)」を受講し、一段と政治・選挙についての関心、知識を高めたいと思ったので講座の一部を紹介する。

 2020年代アメリカ大統領選における混乱、ミャンマーの軍事クーデター、ロシアのウクライナへの軍事侵攻、安倍元首相銃撃殺害事件が発生している。これらの事件はこれまで、確立したと思われてきた政治基盤「国内・国際秩序の原理・原則」の否定や解体が行われ始めている(権威主義者が自らルールをつくる)。

 オルテガ・イ・ガセット(スペイン)は「・・自由民主主義は、敵との共存(敵を等しく扱うことを決断する)、そればかりか弱い敵との共存の決意を表明する。」と書いている。

   現在、従来の対立や紛争ではなく、共通基盤(政治基盤)への攻撃が始まってきている。民主主義的制度を暴力的に攻撃する勢力にどのように対応するのか?。これには特効薬はない。しかし、民主主義的共通基盤の再確認が必要である。

 新たな紛争形態に対応する明快な処方箋は存在しない。まず多面的に情報を収集しながら、困難な問題に対して考え続け、議論して結論を出すことが重要である。